クオリアクオリア

未知なる感覚質を求めてー。

【SAD-佐渡ヶ島】狼になれ。

 

 

吠えてますか?

 

深く息を吸って

 

吠えてますか?

 

しっかりと大地を掴んで

 

吠えてますか?

 

凛とした心を以って

 

吠えて、ますか?

 

 

大きく息を吸い、しっかりと大地を掴み、凛とした心を以ち、

 

吠えろ。

 

そして

 

狼になれ。

 

 

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季節は冬で強い風が吹いていた。

ゆえに、本気で吠えていた。

 

曇天のどんが分厚い日本海の沿岸部で育ったからか、台風の度に海に飛び出して荒波にウォッシングされていたからか、穏やかな海よりも、荒れている海の方が「静かだ」と感じることがある。というよりも、余計な音がない、と言った方が正しいかもしれない。優しく芯に響いてくる轟音。秋の虫の声よりもけたたましく静かな音色。


波と岩がぶつかり、波と波がぶつかり、その一瞬の衝撃によって怒髪天を衝いた海が風に乗り小さな粒となって吹き付ける。「あそこに入ったら多分生きれない。」と思う。そのイメージに身体が呼応する。目は大きく開き、肺は深く息を吸い込み、足は地面を掴んで立つ。命は生きようとする。

 

ー時の後、「ふぅーー。」と肩の力を腹に移す。

 

みんなとか、一人前とか、そういう言葉を使う同調者が割って入る隙間のない密度の世界観。「大声出しちゃダメよ。」とか無論ありえない世界観。自立とは独立と孤立を掛け合わせたものだとか言い出したくなる世界観。みんなでいたい寂しさが霧消する孤独感。

 

 

 

人間であることにしがみつくな。

 

狼であれ。

 

人並みであることにしがみつくな。

 

自分であれ。

 

 

 

 

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いちから吠え直せ└( ^o^ )┐